ケータイ小説 野いちご

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カ・ン・シ・カメラ

見知らぬ女

日曜日。


あたしはソワソワと部屋の中を歩き回っていた。


今日は颯のデートの約束をしている。


でも……あたしはついさっき、メールでそれを断った所だった。


風邪をひいてしまったという事にして、あたしは今まだ自分の部屋にいた。


もちろん、風邪というのは嘘だ。


あたしは深呼吸をしてスマホを取り出した。


充電器を差し込み、監視カメラのアプリを起動させる。


今日デートを断ったのは、颯の日曜日の様子を見て見たいと思ったからだった。


あたしとのデートがなくなった颯は今日何をするのだろう。


風邪だと言っておいたから、少しでも心配してくれているだろうか?


そんな思いが募っていく。


そして画面に映像が流れ始めた。


颯の部屋は薄暗く、誰もいないようだ。


どこかへ出かけたのだろうか?


それとも違う部屋にいるのかもしれない。


あたしは肩を落とし、パソコンのスイッチを付けた。


最近は、ずっとこんな感じでアプリを起動したまま別の事をしている。

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