辺りがだいぶ暗くなってきた時、


私とエーラとシオン様は、やっと崖の下まで


やって来た。





「もう少しだけ待ってから、崖を登ろう」


と、シオン様が言う。


それに、私たちは頷いて、同意を示した。




崖の下には、三人が入れるぐらいのくぼみが


あり、上からは見えないようになっていた。




そこに三人で隠れると、もう少し暗くなるまで


待つことにした。




もしかしたら、すぐ近くに賊がいるかも


しれないので、3人もクオンもほとんど声を


出さなかった。