「ママ〜、ママどこ〜?」


私達の背後からした、女の子声で私達の会話は中断された。


後ろを振り返るけど、あるのは公園と道路を仕切っている木や植木だけ。


多分植木の向こうの道路から聞こえるんだと思う。


「私、行ってくる」


私は両親を失ったからかな?


少しだけ自分と重なって、なんとなく放っておけなくなった。


チャームなら絶対に公園から出ることはないし、大丈夫。


1度公園を出て、女の子の声がしたところへ走った。