「ただいま〜…って言ってもいないか」


玄関で1人立ち尽くす。


誰もいないんだから、たまにはチャームだって来てくれればいいのに…。


由梨お姉ちゃんは生徒会の仕事があるみたい。


花音お姉ちゃんは…多分遊んでるよね。


お父さんとお母さんが死んでから、私達は叔母さんに引き取られたの。


叔母さんも快く受け入れてくれた。


だけど私達だって高校生だし、自分達で生活していくことにした。


国から生活保護のお金。


学校の許可を得て、3人ともバイトしてるし、叔母さんから仕送りだってある。


叔母さんは心配性だから結構お金くれるの。


おかげでお金はありあまってる。


3人のお小遣いはその余ったお金。


均等に分けているけど、私はそんなに使わないから溜まってばかり。


由梨お姉ちゃんも、常に生徒会の仕事かバイトしてるからあんまり使ってないんじゃない?


花音お姉ちゃんは…まぁ、あの性格からして使いまくってるよね。


花音お姉ちゃんの場合、足りなくなっても運の良さでなんとかしそうだけど…。


私は荷物を2階の自分の部屋へ持って行き、ベッドへ寝転がる。


「は〜。癒されれる〜。後でチャームのお散歩…行か…な…きゃ」


私は眠りについた。