―中学3年生*




『かーすみっ!』



「しゅうっ、今日日直だったんだよね?


一緒に教室で待ってていい?」



『てか待っててくれると思ってたんだけどっ?


かすみは優しいよなぁ、さすがは俺の彼女』



「やめてよ、ここ学校だよ?」


『キスしてーな』


「後で、ね」


『皆帰ったら教室でいちゃいちゃすんぞ』




周りから見れば、馬鹿ップルだったと思う。

ずっと一緒にいたし、人目も気にせず、あたし達は傍にいた。




しゅうから近寄ってきてくれたり、あたしから甘えに行ったり。



とにかくお互いが必要な存在だった。