スイが目を覚ましたのは、その次の日の事だった。
私はずっと側にいて、スイが目を覚ますのを待った。

時々、この世界のお医者さんが様子を見に来るぐらいで他の神たちや、カインが姿を現すことはなかった。



皆にとってもそうなのだろうか。
誰がケガをしたとしても、それは仕方のないことで。

むしろ、それが誉だとでも思っているんだろうか。


私にはわからない。
そんな気持ち・・・。



私のためにケガを負ってしまったスイに、申し訳ないし心配で仕方ない。



その気持ちを、周りに押し付けるのは間違ってるのかな。





「・・・ん・・・・?」




小さな声にハッとして顔を上げる。
スイの瞳がゆっくりと開かれていった。




「スイ・・・っ」

「・・・ももちゃん?」



スイの瞳が私をとらえた。