某テレビ番組……




『ソウさんとユリさんの交際発表から数日、皆様はどう思っていられるのでしょうか?

皆様の意見をまとめてみました』





『嫌だ‼︎ ソウが交際なんて…
私たちのソウを取らないで…っ‼︎』

『ユリちゃーん!!
俺は君を信じていたのに…っ!!』

『交際反対‼︎‼︎
誰も喜ばない‼︎』

『許さない!!
絶対に二人を別れさせる!!』





『これは、すごいですね…
大半の意見が交際を否定しています

やはり、二人の人気はそれほどだったということでしょうか?』



『そうですね…
特にソウさんの方は、あの人気ロックバンド『MISS』の人たちとコラボして
人気をより上げましたからね…

これはソウさんのファンやユリさんのファンからしたら涙ものですね…』



『これからお二人はどうなっていくのでしょうかね…?

私からは美男美女の凄いイイカップルだと思うのですがね…』



『今後、お二人はどうなるのか…
気になりますね…


さて、次の話題は……』







ポチッ……


俺はリモコンを手に持ちテレビを消して、パンを食べ始めた




「どうなるのかって…

そんなの俺たちにも分からねぇよ」



『総夜さん…っ!!
急いでください!!遅刻しちゃいます!!』



「うるせぇな、徹平

朝飯くらい、ゆっくり食わせろよ〜」



『何言ってるんですか!!

何度も急いでくださいと言っていたでしょう!?


ああ、もうこんな時間だ…っ!

総夜さん…っ!!』




俺のマネージャーの徹平が
半泣きであたふたしながら、俺の腕を引っ張ってくる




「ごめんって…

あと、これ食ったら終わりだから…」



『それさっきも聞きました…っ!!
もう、お願いですから車に乗ってください!!

俺が社長に怒られるんですからね…っ!?』




俺はさすがに徹平に悪いと思い

パンを口に咥え、上着を持ち外に出た