冬休みに入って五日目の夕方、
オリオン荘のチャイムが鳴った。
此処に来るのは
叔父か母か雫だけ。
但し、今日は雫は来ていた。
『は~い』
開けるとそこには
叔父さんがいた。
「梓、誰でしたか?」
リビングから泰佑の声がした。
『叔父さんだよ』
玄関から叫ぶように
言うと三人が来た。
四人で話していると
背の高い女性が
叔父さんに手を振りながら来た。
「姉貴」
雫の囁きが
私にだけ聞こえた。
「莉音、お待たせ」
雫のお姉さんの
言葉から察するに
最初から
オリオン荘(此処) に
二人で来ることに
なっていたらしい。
「雪遅い❢❢」
二人の関係って何?
痺れを切らしたのは
弟である雫。
「何で姉貴が管理人と
一緒にオリオン荘(此処)に来た?」
「相変わらず短気ねぇ。
莉音は友人よ」
叔父さんと雫のお姉さんが友人……
凄い偶然だなぁ。
てか、来るなら来るで
連絡してくれても
よかったじゃん❢❢
何の用意もしてないし……
いきなり来たのは
大方、吃驚させたかったとか
そんな理由だろう。
叔父さんの考えそうなことだ。
「とりあえず、
あがってもらっては
どうですか?
外は冷えますから」
今は十二月下旬。
確かに冷え込む。
『そうだね。
叔父さんも雫のお姉さんも
どうぞあがってください』
中に入らないと始まらない。
********************************
家の中は外と比べものに
ならないくらい暖かい。
「本当に何しに来た?」
雫がお姉さんに訊ねた。
「あんたが此処を出たって
聞いたから確かめに来たのよ」
あらら(苦笑)
「来た理由はわかったが
とりあえず自己紹介したらどうだ」
叔父さんと雫のお姉さんが
あんまりにも馴染んでいるから
すっかり忘れてた。
『そうだよね』
泰佑と一緒にお茶を
配りながら同意した。
「へぇ~
あんたが生徒とねぇ~」
雫の家は教師一家だって言ってた……
やっぱり、反対されるよね……?
「可愛い子捕まえたわね」
雫のお姉さんは私を抱き締めた。
えぇぇ!?
「だろう(ニヤリ)
梓は特別なんだ」
「まぁ、いいんじゃない。
私はあんたが誰かを
“また愛せるように”なって嬉しいよ」
どういうこと……?
“特別”と言われたことは嬉しいけど
お姉さんの言い方は雫が
恋愛に対して
何かあったような言い方だ。
胸にもやもやを抱えたまま
訊けずに時間は過ぎていった。
オリオン荘のチャイムが鳴った。
此処に来るのは
叔父か母か雫だけ。
但し、今日は雫は来ていた。
『は~い』
開けるとそこには
叔父さんがいた。
「梓、誰でしたか?」
リビングから泰佑の声がした。
『叔父さんだよ』
玄関から叫ぶように
言うと三人が来た。
四人で話していると
背の高い女性が
叔父さんに手を振りながら来た。
「姉貴」
雫の囁きが
私にだけ聞こえた。
「莉音、お待たせ」
雫のお姉さんの
言葉から察するに
最初から
オリオン荘(此処) に
二人で来ることに
なっていたらしい。
「雪遅い❢❢」
二人の関係って何?
痺れを切らしたのは
弟である雫。
「何で姉貴が管理人と
一緒にオリオン荘(此処)に来た?」
「相変わらず短気ねぇ。
莉音は友人よ」
叔父さんと雫のお姉さんが友人……
凄い偶然だなぁ。
てか、来るなら来るで
連絡してくれても
よかったじゃん❢❢
何の用意もしてないし……
いきなり来たのは
大方、吃驚させたかったとか
そんな理由だろう。
叔父さんの考えそうなことだ。
「とりあえず、
あがってもらっては
どうですか?
外は冷えますから」
今は十二月下旬。
確かに冷え込む。
『そうだね。
叔父さんも雫のお姉さんも
どうぞあがってください』
中に入らないと始まらない。
********************************
家の中は外と比べものに
ならないくらい暖かい。
「本当に何しに来た?」
雫がお姉さんに訊ねた。
「あんたが此処を出たって
聞いたから確かめに来たのよ」
あらら(苦笑)
「来た理由はわかったが
とりあえず自己紹介したらどうだ」
叔父さんと雫のお姉さんが
あんまりにも馴染んでいるから
すっかり忘れてた。
『そうだよね』
泰佑と一緒にお茶を
配りながら同意した。
「へぇ~
あんたが生徒とねぇ~」
雫の家は教師一家だって言ってた……
やっぱり、反対されるよね……?
「可愛い子捕まえたわね」
雫のお姉さんは私を抱き締めた。
えぇぇ!?
「だろう(ニヤリ)
梓は特別なんだ」
「まぁ、いいんじゃない。
私はあんたが誰かを
“また愛せるように”なって嬉しいよ」
どういうこと……?
“特別”と言われたことは嬉しいけど
お姉さんの言い方は雫が
恋愛に対して
何かあったような言い方だ。
胸にもやもやを抱えたまま
訊けずに時間は過ぎていった。