「わぁ〜!殆ど黒ばかりで落ち着く!もし白があったら黒に塗り潰そうかと思ったんだけど。」



「……」



「どうしたの?」



「…いや。」



人間はあたしと目を合わさずに話した



「ふーん…。あ、ねぇ名前は?」



「教える必要ない。つか、なんで家に上がってるんだ?」



「聞いてなかった?あなたと住むことにしたって言ったよ?」



「俺はいいって言ってない。」


「…っ、わぁ、これ素敵!」


あたしは話から逃げるようにそらした


その目線の先には素敵なものがあった


「いいもんじゃねーよ。」


「そう?あたしは好きよ。」


あたしはソレを眺めていた。