キーンコーンカーンコーン 「……ん。」 煩いチャイムの音で俺は目が覚めた 目を開けるとほんのりオレンジ色の空をぼーっと眺める 「…今日は早いな。」 俺は立ち上がって背伸びを一つした 欠伸も一つした。 「ひーなーたーー!お前、またサボりやがって!」 俺の元に元気よく走ってくるのは親友の 慎(シン)。 よくもまぁ、毎日毎日教室から屋上まで元気よく走ってこれるなぁ、と呑気に考えてた。