とある日の夜のこと。



ーーコンコン、



「…お嬢様、」



羽山がドアを叩く。



「どーぞー」



ベッドの上でゴロゴロ寝転びながら返事したら、彼は少し興奮した様子で入ってきた。



「お嬢様これ、ご覧になられましたか?

今度ABCカンパニーが主催するパーティーの案内です」


「パーティー?」


「はい。

ご主人様はもちろんのこと、今回はお嬢様にも招待状が届いておりますよ」


「えっ、私も?」