「えぇぇ〜っ!!?

じゃあ例の婚約者って、翼くんだったの!?」


「シッ!シィ〜〜っ!!声大きい!」


「…っ、だってびっくりだよ〜。

すっごいお似合いじゃない!よかったね!」


「ちょっと…!

よかったね、って全然よくないから!」



翌日、さっそく昨日のことを詩織に話したら、案の定嬉しそうにされた。


私は嬉しくないけどね!



「じゃあなに…ってことは翼くんと付き合うの?

親族に正式な婚約発表とかはまだ?」


「まだよっ…!そんなのしてもらっちゃ困るってば!

とりあえずあの男が18になって籍入れられるようになるまでに仲を深めとけだって。

もちろん、深める気ないけどね!

だいたいパパもパパで無責任だしやることがめちゃくちゃなのよ!」