「あ、ありが「だから言っただろ。危ねぇって。」


瑠耶はそういうと咲楽を離した。


「うっ…。」


「あいつは元々あれが目的でこの学園に入ったんだ。」


「それから、あんた無防備すぎ。蓮王寺家の者とは思えない。」


「そ、そんなこと…!!」


「でも…まぁ、よく頑張ったんじゃね?」


瑠耶はそういうと咲楽の頭をポンポンと叩いた。


「あ、あの…どうして高等部の人が中等部に…?」


そう、瑠耶(るきや)は高等部二年。


「あ?誰のためだと思ってんだよ。」


「……え…?わ、私のため??」


「他に誰がいる?」


「うぅ…あ、ありがとうございました…」


瑠耶はそういうと笑った。


「ふはっ、お前面白いな。」


(瑠耶さんが笑った顔…初めて見た…)