名倉 優一、皇神 瑠耶が転入してきて数か月後――――


「あぁ、咲楽さんおはよう。」


咲楽が来る時間を見計らって門で待ち伏せをしていた優一。


「おはようございます。一般生徒は9時40分の登校のはずですよ?デュークでもそこは守ってください。」


「冷たいね、咲楽さん。まぁ校則を破ったことは謝るよ。だけど君、近いうちに生徒会長の座は降ろされるよ。」


はっきりと、優一はそういった。


「は…?私がですか?」


(ありない、確かにテストは宝架と少ししか変わらないけれど、生活態度は完璧のはず。)


「じゃぁ、それだけだから。校則破ってごめんね。」


「ちょっ、ちょっと待ってください!!」


「何?」


優一はそういって振り返る。