「なぁ、舞子。

お前もサバイバルイベントに参加しないか?」




オレは学校の廊下に貼られたポスターを見つめながら、となりに立っている舞子に話しかけた。




「サバイバルイベント?

虎男、それって何なの?」




「うちらの学校で、国がイベントを開くらしいぜ。

舞子、このポスター見てみろよ。

スゴくないか?」




オレがはしゃぎながらそう言うと、舞子は呆れた顔で、そのポスターに書かれている文字を読んだ。




「『サバイバルイベントに参加すれば、国があなたの夢の実現を後押しします』

ねぇ、虎男。

これって本当かなぁ?

国が私たちの夢を後押ししてくれるって……」