朝。何度も鳴り響くチャイムで目が覚めた。
枕元の携帯を確認してもまだ五時。まだ外は薄暗いのに、こんな時間から誰…?


せっかくの休みなのに、ゆっくり寝かしてほしい。
重たい目蓋を開けて、玄関の扉を開けた。


すると、扉の前に立っていた客がイラついたように言った。


「遅い。…どれだけ外で待たせたら気が済むつもり?」


玄関の前に仁王立ちしているイケメン。


…は?
誰コイツ。


それに急に怒られて、意味わかんないし。急に家にくる方が悪いんじゃんじゃない。