龍ケ崎side


「ただいまーーー」

「怜あんた遅かったじゃない……のっ!?」



母さんは持っていた茶碗を落とす。




「赤飯炊かなきゃ」

「!?!?」

その瞬間顔を赤くするアイザリー。


「母さん!」

「兄ちゃんに彼女できたーー!!」

「愛維!この人はそんな人じゃない!
同じクラスの」

「ちぇー、違うのかー」

「すまんなアイザリー、こいつは愛維。俺の妹だ…………アイザリー?」

「あ、いや、なんでもない!!そっか、愛維ちゃんか!よろしくね!」

「よろしく!アイザリーおねぇちゃん!」

「あのね、私はアイザリーじゃなくて林檎っていうの」

「そ、そうだぞ愛維」

「アイザリーは…あだ名だよ!」

「おねぇちゃんたち仲良しなんだね!」

「……………そうだね!」



アイザリーは少し間を開けて微笑んだ。





「アイザリー、疲れているなら風呂いいぞ?」

「あ、うん。」






「…?」



アイザリーが素っ気ない……



どうしたんだろうか。