「うわどうしよう、外真っ暗だし…こんな時間だ…」



エレベーターから出た瞬間、悩み出す龍ケ崎。


「…その前に学校から急いででないと…
閉じ込められちゃうかも…!急ぐよ、龍ケ崎!」

「あ、あぁ!」




私達はひたすら走り続け___








「はぁっ、出られたか………………」

「出られたはいいものの…私1つ気付いたのよ」

「…何だ?」

「家の鍵置いてきちゃった」

「なん、だと…(゚ロ゚)」

「…どうしよ」

「…………」

「龍ケ崎?」

「良かったら俺の家に泊まるか?」

「……え、いいの?」

「アイザリーが良ければ……」

「ありがとっ!助かる!」

「…ぐっ!」

「どうしたの、龍ケ崎?」

「(笑顔の破壊力…)なんでもない…」



………変なの。






「ん。」

「……ん?」





龍ケ崎が手を差し出してきた。





「手。…夜だから危ないだろう」

「なっ……」

「あ、アイザリーは俺の大事な、な、仲間だからな!!」

「ぷっ…………」

「な、何が可笑しい!」

「焦りすぎだよ、もう」




今日くらいはいいか、なんて思って、私は差し出された龍ケ崎の手を握った。