翌日のクリスマス。昨日騒ぎ過ぎたのか寝たのに疲れがとれていません。

 うぅ、運動不足ですかねぇ。

 よいしょと重たい布団をどかしてベッドから降りると、異様に部屋の中が明るい気がします。

 どうしてでしょうね。電気もついていないのに…。

 ふと視界に入った携帯がピカピカ光っています。そう言えば昨日サイレントにしたままでした。

 携帯を手に取ると、どうやら着信のようです。相手は…神野くん?

「もしもし?」

『あ、やっと出た。おはよ晴野』

「おはようございます?」

『晴野、約束覚えてる?』

「えっと、10時に公園です」

『時計、見てみ』

 神野くんの声につられて時計を見上げると、短い針の示している数字を見て顔から血の気が去っていくのが分かりました。

 約束は10時。今現在、11時だそうです。

 つまり、大遅刻です。