「よも、暴走は参加せずに帰って来るんだぞ」
「分かってるよ、お父さん。行ってきます」
嵐鬼のクリスマスパーティーはお昼からです。
お父さんの運転するバイクで嵐鬼のたまり場の近くまで送り届けてもらいました。お父さんは私の頬にキスをして颯爽と去って行きました。
うぅ、イケメンさんがこんなことしないでください。
周囲の人のこそこそ話から逃げるように歩きはじめます。
嵐鬼のたまり場の入り口が見えてくると、何とびっくり女の子や嵐鬼に憧れる男の子が集まっているではありませんか。
関わるとろくなことありませんね。失礼ながら裏口から潜入させていただきましょう。
ということで、一旦来た道をUターンです。