語尾にハートや音符マークがついているかのようにウキウキと話す先生に、一言要件を伝えれば、ハッと我に返ったのか私を抱きしめる手を解く。



息苦しさから開放されたい私は、ふぅ…と胸を撫で下ろす。



び、びっくりした…この前もそういえば抱きつかれたんだった…校長先生には気をつけよう。


どうやらこの学校の校長先生は、少し変わった方らしい。



「えーと、あっ!これよこれ」




何やら室内の棚をガサゴソと漁りながら、突然声をあげた先生。