ケータイ小説 野いちご

【完】お前だけは無理。

《第一章》お前だけは絶対無理
願いごと




七夕の短冊、初詣の願い事、希代の流れ星ーー…


願うのは、ずっと変わらず同じ事。




「高校生、か…」




鏡に映っている、指定の制服を身に纏う自分の姿。



今日から高校生だと言うのに、何だか全く実感が湧かない。



ずっと憧れていた高校生……
今日から、高校生活が始まるんだ。



この日をどれだけ待ちわびただろう。もう、これからの“一年間”が楽しみで仕方ない。




「行ってきます」




指定の鞄を手に持ち、家を出る。私の言葉に、返って来る声はなかった。

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