その後はと言うと文化祭はろくに楽しめず、教室に閉じこもっていた。




いつの間にか、眠っていて夕方になっていた。




「みゆう……ちゃん…………」




頭をなでられ、気づいて起きる。




「たっ、た…くま……せっ.........んぱいっ…」



「ご、ごめんね。」



今日あったことを思い出し、立ち上がるあたし。



「わっ、わ、忘れますっ!
あんなの嘘ですよね?
今日の先輩はちょっとおかしいですもん…………………
あれですよね?体調悪いとか……………
いいです!
忘れるんで!
あたし帰りますっ!じゃあっ!!!」





あたしが1人で慌てて、馬鹿みたいだけど琢磨先輩は静かにあたしを見つめていた。



あたしは、教室を出る。




先輩も「き、気をつけてねっ!」




とだけ言うと教室を出ていった。