「あり得ない……!」 あたし、柊なつみ。 高校一年生。 季節は8月の始まり。 夏休み真っ只中。 何も予定なしのあたしはクーラーのきいた涼しいリビングのソファーに寝転ぶ。 目線は大きな窓からのぞいている真っ青の空にもくもくとたくさんにもられた真っ白な一一一… 「入道雲だぁー。」