普通な人ってなんだ?優秀って呼ばれるのはどのレベルからなんだ?そんなことばかり考えて今まで生きてきた。結局俺、長谷川 幸汰は平凡な毎日を何事もなく生活している。自分に与える称号と言ったらせいぜい『学生c』が妥当だろう。

学校に行けば勉強をし、学年では真ん中ぐらいの成績をとる。スポーツをすれば目立つことのない数合わせのような選手だ。
俺の唯一の取り柄と言ったら健康ということ。これには自信がある。大きな病気にかかったこともないし、骨折もない、突き指や擦り傷は自分でも驚くぐらいすぐ治る。
これは親の「キズには唾をつければ治る」という言葉を信じ続けたからだと思う。
なんとも昭和な考え方だ。