「相田!」 「あ、栗生!」 朝8:00。 私は、栗生に廊下で飛び止められていた。 「なに?」 私はそう、問いかけた。 「あんさ、杉崎の事なんだけど」 「あっ、あぁ〜」 そう言ってポリポリと、頭を掻く栗生を見て私は、少し胸が締め付けられた。 もう、心菜の事、諦めるって断言してたくせに……。 「杉崎って、この頃、幸せそう?」 「は?なんでよ」 ついつい、キツイ言い方になってしまうのは、やきもち妬いてるから。