雨の日に俺たちバスケ部が階段ダッシュをしてた時だった。

「ッきゃ!!あっ、すいません」

そこにはびしょ濡れのさくらがいた。さっきまでダンス部も同じ場所で階段ダッシュやってたはず、だけどこんな汗だくにはなんねーよな。まさか雨に濡れたとか?
そんなこと考えながら俺はさくらに手を差し出していた

「わりぃ、大丈夫か?ってお前びしょ濡れじゃん」

「すいません、濡れました?」

「いや、別に。てかお前ダンス部のちっちゃい子?」

「ちっちゃい子?」
そう言いながらさくらは少し悲しい顔をした。
「あっ、ごめん。1年生、だよな?」

「はい!!」

「これで濡れてんのふいて?風邪ひいちゃうし」

「いやっ、大丈夫です!!風邪なんてそんなひきませんし」

そう言いながらさくらは優しく微笑んだ

「いや、体細過ぎてすぐ体調くずしそう。あっ、おれ、バスケ部3年颯ってゆーんだ、よろしく」
「いや、細くないですよ!!うちはさくらっていいます。よろしくお願いします!!」
「おう、まー風邪ひくなよーじゃあなー」
「はい!ほんとすいませんでした。」

そう言って階段をのぼってった
その時すげー優しくて安心させるような笑顔するさくらをもっと好きになった