「夏来おはよう」



「…ママ」



腕を伸ばしてくる夏来を抱えて、ギュッと抱きしめる。



「…薬が効いたね。学校行く?」



「行く…」



「じゃあ支度して朝ご飯食べよっか。…苦しくない?」




「ちょっとだけ咳が出る…」




なぜか泣きそうになる夏来の頭を撫でて、洗面所におろす。



「朝ご飯食べたらお薬飲もうね。支度しておいで」



「…ん、うん」