謹慎を言い渡されて
マンションに着くと 扉に
何かが挾間っていて、引き抜くと
《竜君へ》と幸奈の字で
書かれていました。

嫌な予感がし、慌てて
愛緒生に電話をかけると
当たってしまったようで、
杉宮総合病院にいると言われました。

椅子に座り、幸奈の手紙を開きました。

《竜君へ、
まずはごめんね。二人は
迷惑をかけられた覚えはないって
言ってくれたけど、私のせいで
謹慎になっちゃったんだから
結局は迷惑をかけたのと同じだよ……
でもね、三人でいた時間は
凄く楽しくて、満たされてた。
これが最初で最後の手紙。
本当にありがとう。バイバイ。
竜君、大好きだよ。
幸奈より 》

どんな思いで
これを書いたのでしょうか……

彼女は、私達が学校を辞めなくてい
方法をを考えてくれたのでしょうね。

やり方は他にも
あったと思いますが……

思い詰めた幸奈は
冷静な判断が
出来なかったのでしょうね……

幸奈が診察室に入って
随分経ちますね……

私は椅子から立ち、
外に出て幸奈の母親に電話を掛けました。

幸奈、助かって下さい。

私もあなたが大好きですよ。