楓くんが、KAEDEだった。


その事実に、私はまるで夢を見ているかのようだった。
寝て覚めれば、それが事実だったのかどうかされ危うく思える。


だって、男の楓くんが、女の人の姿でモデルをしている。



なんて、簡単に信じられるものではない。



それでも、あの時車を降りるとき楓くんに。





「絶対誰にも話すな。話したら、どうなるかわかってんだろうな」





ドスのきいた声ですごまれた。



その声はまるっきり楓くんで。
私の頭は、混乱してる。




そしてそのまま楓くんは仕事へ。
その日から数日後、今日は日曜日。

私は公園に来ていた。