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「あー、腹いっぱい」

「じゃあ、帰る?」

「アンナは?満腹?」

「ん」

私が返事をすると、新太はさっと伝票を持って立ち上がった。

「先に会計済ませとく。ゆっくり靴履いてていいよ」

「あれ?!今日は私が払う日だよ」

すると新太はジーンズのポケットを探りながら、私を見ずに言った。

「今日は特別。俺が出したい」

「なんで?」

「エロい事言っていいの?」

「やっぱキモ」

新太は私の頭をポンポンして、先に歩いて行ってしまった。