「由羅様…、本当によろしいので…?」

「ああ、やれ」

「し…しかしっ。陽蔵様も、なにか言ってくだされ…!」

「構わん。由羅がそう申すのだ。やってくれ」



鞍馬一族の隠れ里から少し離れた、幻宝山の森の中。


陽蔵と他の忍が見守る中、由羅に突き付けられたのは…銃口。


由羅は構えることなく、その場に突っ立っているだけ。


緊迫した空気の中、皆が由羅に注目していた。