「…というわけで、今回の依頼は、大名の暗殺だ」


高殿に集められた忍たちに、陽蔵から依頼の内容が言い渡される。


また、殺し…。


それを聞いていた由羅は、ゆっくりと顔を上げた。


「父上…」

「なんだ、由羅?」

「今回も体調が優れないため、依頼から外れてもよろしいでしょうか?」

「まだ体調が戻らんのか。…わかった。颯を中心にして、隊を組ませよう」