…時は、戦国時代。

人と人とが、国を奪うために殺し合いを繰り広げていた。


力のある者は領土を広げ、大勢の兵を従え勢力を増す。


…しかし、そんな強者たちにも、絶対に足を踏み入れてはならない場所があった。


それは、北の地にあると言われる…岩肌が剥き出しの険しい山。


…その名は、幻宝山(ゲンポウザン)。


一年中霧に包まれ、その姿を見せることがない古の山。