生誕祭の翌日。

昨夜の祭り事が嘘かのように、里はいつもの静けさを取り戻していた。



「エイ、エイ、ヤー!」


里の稽古場では、子供たちが熱心に手裏剣の練習をしていた。


「由羅様だ!」


そこへ通りかかった由羅を見つけると、子供たちは一斉に駆け寄った。


「由羅様、おはようございます!」

「おはよう。朝から手裏剣の練習か?」

「はい!…でも、なかなかうまく的に刺さらなくて…」