「由羅、高殿へこいっ。陽蔵様がお呼びだ」


颯が窓から顔を出す。


「わかった。すぐ行く」


由羅は立ち上がると、高殿へ向かった。



高殿へ入ると、陽蔵の前に膝をついて頭を下げる鞍馬の忍5人衆がいた。

由羅も駆けつけて、膝をつく。


「よし。全員揃ったな」


陽蔵は、肩に留まった鷹の首を撫でながら話す。


「新たな依頼だ」


そして、手に持った紙に目を通す。