遅くない?


みんなはそう言ってた。


もうあれから30分が経ってる。


トイレにしては長すぎな気がする‥‥


「隆太、俺行ってくるわ」


「ちはやちゃんのために?」


「うるせー」


「もういっそ告白しちゃえよ」


「だまれ」


走ってトイレに向かう。


気のせいか、あの汚い階段のとこから靴が見える


ふと覗くと、誰か倒れてる‥‥!!


誰だろ‥‥体を起こすと、


すっごい冷たくなってるちぃ‥‥


顔色真っ青で、唇の色が紫になってる


「おいちぃ!!どうしたんだ!!しっかりしろ!」


ゆすってもゆすっても反応がない。


「ちぃ?ちぃ!ちぃ!!!」


すると、手がピクッと動いた。


「ちぃ‥‥?」


「ひーた‥‥どうしたの‥‥‥‥」


「どうしたんだ!!こんな冷たくなって。」