なんだかんだで夕御飯とケーキを食べ終わり、リビングのソファにいるのですが、私の膝を枕にして智希と望亜は眠っています。

はう、天使がいる…。

「よも、足しびれねぇか?」

「うん。大丈夫!ともくんとみあちゃんの枕くらいなら」

 ビールを片手に隣に来たお父さんは、苦笑を浮かべて智希と望亜の頭を撫でる。

「よもももう、現役だなぁ」

「お父さん、私喧嘩できないよ?」

「チームには入れさせねぇよ?でも、喧嘩できねぇわけねぇだろ?」

「ま…まぁ護身くらいには?」

 ニヤリと笑うお父さんにたじたじな私。

 そう、小さい頃から現役のお父さんたちを間近で見てきたせいか、私はある程度の喧嘩を備えているのです。


 あ、そうだ現役っていうのは…。