学校の一大イベント、それは学園祭。

全校生徒がクラスごとに模様しごとをして売上などを競うもの。

私たちのクラスはカフェになった。


「優菜、ちょっとこっち手伝って」

「はーい」


今はそれの準備中。


「看板なんて1人で作れるわけないじゃない……」


そう愚痴りながら私にペンキを渡す音羽ちゃん。


「優菜はそっち塗って……」


セリフに覇気が無いところを見ると大変お疲れのようだ。

……音羽ちゃんは絵のセンスがいいからね。
まぁそれでもひとりでやるのは大変だろうけど。