ころん、ころん 軽い音を立てて、あたしのシャーペンが床を滑る。 午後の数学、皆が眠りの世界に旅立つせいか、教師の声しかしない教室には少し合わないような軽い音をたてて滑る しまった、今回のシャーペンは丸いから勢いがなくなるまで止まらないんだった。