私は今まで以上に公務も、勉強も頑張った。
カイのいない寂しさを埋めるように。

いつ戻ってきてもいいように。



「ミソラさま、少し休もう」

「ううん。まだ大丈夫」



イチが心配して声をかけてくれるけど、私は首を横に振った。
もっと頑張らなきゃ。
もっと、もっと。


私のせいなんだから。
私が。

私の。



プリンセスとしての自覚が足りなかった。




私のわがままが、カイを振り回して。





こんなことになんったんだから。





どうするのがいいのかわからなくて。
私には勉強を頑張ることしか思いつかなくて。




カイに会いたい想いを、すべて勉強に回した。