よく晴れた日。
私は庭の花壇のある場所に来ていた。

ベンチに座って空を見上げる。
澄んだ青い空。




お父さんとお母さんもこの場所が好きで、よく二人で来ているのを見かける。




いいなぁ。
お父さんは、今でもお母さんの事が一番で、お母さんにとってもお父さんがそうで。

2人はいつだっていっしょにいる。



手を取り合って、お互いに護りあってるんだ。




好きな人がいても、その人が好きになってくれなければ、意味がない。
お母さんたちみたいにはなれないんだ。




私には、無理かもしれない。



カイは、もっといろんな人に出会えば、自分よりもずっといい人がいて、私が好きになれる人もいるって言っていた。

でも、私にはそんな風に思えない。