☆斗真side☆





熱も平熱へ下がったのに

何で僕はまだ病室にいるんだろうか?



学校行きたいんだけどなぁ

明日には絶対行かないと

…あの子にも会いたいし



…彼女じゃないくせに

僕は何を言っているんだか






「よーっ斗真!」


「わわっ!?」




ボーッとベッドから近い窓から外の景色を眺めていて気が付かなかった

僕の3番目の兄・竜真がそこに立っていた




「来ていたんだ?」


「まあなー

そういえば斗真
お前父さんに居場所伝えていないのか?」


「知っていると思って言わなかった」





この病院は僕が子どもの時からお世話になっている

僕が入院する病院って言ったらここだから

父さんもわかっていると思っていたんだ