ケータイ小説 野いちご

Airis

◇ Ⅱ
優苗side





「美ー結ーちゃん」



風邪も治って仕事復帰した初日。

朝の回診で美結ちゃんの部屋に向かうと、起き上がって待っている美結ちゃんの姿があった。



「優苗先生!」



初日にわがままだったのが嘘のように、
今ではきちんと治療に励んでいる。


症状も少しずつだけど良くなってきている。



「美結の幼なじみがね、お見舞いに来てくれたの」



一人称も美結になってるくらい、
わたしに心を開いてくれたと思っていいだろうか。



「幼なじみ?へー、どんな子?」



点滴の量を確認しながら相槌をうっていると、



「とってもかっこいいの!」



と言われて、手が滑りそうになった。





< 47/ 196 >