「ううぅぅ………もうやだ…」



「優苗、ゆっくり深呼吸してな」



結局一晩中痛みでゆっくり寝れずに、
ベッドの上でずっと唸っていた。




「……そろそろ行っちゃダメ?」



「んー……やっと10時間ってとこか?」



「………今のうちに行っておきたい」



「だな」




優苗を抱いて車に乗せ、
病院へと向かう。


まだ朝早い街の中には
人がぱらぱらとしかいない。




「あ゛ー!無理!痛い…やだ!」



運転するとなりでもずっと叫んでいる。