_____ ピピッ、ピピッ 手を伸ばして目覚まし時計を止めて辺りを見渡すと、 いつもキッチンからする音がしなくて、 ああ、優苗は泊まりだった、と思い出した。 お互いいない夜、なんてざらではないけどやっぱり優苗が隣で寝ているのは当たり前のことだから。 いなかったらなんだか締まらない気分だ。 適当に食パンを焼いて、コーヒーと一緒に食べて出勤。 医局に入ると、明らかに寝てなさそうな優苗がパソコンと睨めっこしていた。