「とにかく、今ゴ○サムシティは危険だから。
異常にコワいピエロ面を倒すまで、しーちゃんは帰れないから。
ココを自分チだと思って寛いでネ」


ドアに手をかけたアオは、ニッコリと微笑んで透子を振り返った。

もはや現在地すら日本じゃなくなってるYO!


「寛ぐ…ですか?」


「うん」


「自宅だと思って…ですか?」


「うん」


「…
では、遠慮なく」


「うん…
んんん!?」


そんな短い会話を交わした直後、アオのキレイな笑顔は無残にも凍りついた。

それは、透子がパタンとベッドに倒れこんだから。


「え?え?ちょ…しーちゃん!?
どどどーしたの!?
やっぱ具合悪い!?」


バタバタとベッドの傍に戻って。
オロオロと身体を揺らして。
両手を揉み絞りながら、天井を仰ぐ透子を見下ろして…

って、赤ん坊が初めて熱を出した時の、新米ママか。


「寛いでるだけ。
具合は悪くない。
あ、でも、お腹すいた」


変な汗をかくアオに、冷静に言葉を返したのは…え?透子さん???