「りーう先輩っ!!帰りましょう?」
放課後。
私は、先輩のクラスまでわざわざ迎に行った。
なんで場所を知ってるかって?
そんなのは、女子の群れ方でだいたいわかってしまうのだ。
「な、お前、なんだよ」
そんな私を、先輩が、ゲッとした顔で見つめる。
だって、本格的にやるんでしょう?
全力で、やるんでしょう?
だったら、やらなければ!
「先輩、友達には許可を得ましたよ?一緒に帰りましょうよ?」
そう言って、腕に抱きつく。
「ぬぁっ!?おまっ、」
その私の行動に焦ったのか先輩は、顔を赤く染めながら私の力に抵抗する。
けど、私は、負けじと強く握り返す。