ケータイ小説 野いちご

私にモテ期がやってきた

4人の男たち
 ②頼りになる同級生

4月6日、水曜日。
約半月ぶりに制服を来た私は、いつものように髪をポニーテールに結ぶと、鞄を持ち
「行ってきまーす」と声をかけて玄関を出た。

今日は始業式。
今日から私は高校2年生になる。

いつものように、バス停でくるみと待ち合わせ。そのままバスに乗り、学校の前で降りた。
今日は部活の朝練がないため、普段よりも遅いバスだった。そのため、いつもより混んでいたのは気のせいではない。

その証拠に、くるみと一緒に新しいクラスを見ようとするけど、2年生の靴箱の前は同じ考えの生徒がいっぱいで、なかなか前に進めないから。

困っていると後ろから
「佐伯は3組、俺と一緒。松浦は隣の4組だよ」
と声をかけられた。

私とくるみが振り返ると、そこにはバスケ部員の同級生・杉田響(スギタ ヒビキ)がいた。

私とくるみは、杉田の後ろをついて、空いている入口から入ると、それぞれに靴箱を探す。
やはり杉田の言う通り、私は3組、くるみは4組に、自分の名前を見つけた。

上履きに履きかえて、私たちを待っていてくれたらしい杉田と3人で、新しい教室へと向かう。

今ごろ気付いたが、杉田は鞄を持っていない。
くるみを気になるのだろう、彼に聞いている。

「杉田、おはよう。
私と智美のクラス教えてもらえて助かったよ。ありがとう。
…で、杉田は鞄、どうしたの?」



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