合コンの裏側は実はこうなっていました





「兄貴ー、なんかおもしろいことないのー?」


「おもしろいことって……いきなりどうしたんだ」


「だあってぇー、最近つまんないんだもんっ」



なんかマンネリしてて刺激が欲しいよー、と手足をばたつかせる妹にやれやれと肩を落とす。


おもしろいことって、そんなの簡単に落ちている方がないだろ。「何もない」と言おうとしたが、ふと自分の抱えている厄介なものがあることを思い出す。


まぁ言ったところで来るかどうかなんて分からないし。むしろ来る可能性の方が少ないだろうとよく考えもせずに俺は口を開いた。



「今週の土曜、暇なら合コン来るか?」


「えっ、何それ!?」



パッと体を起こした妹の由衣はまるでご馳走を前にしたかのように瞳を輝かせていた。


その瞳の輝き方と食い付きに思わず目を丸くする。まさかここまで反応があるとは。言わなきゃよかったかと思っても後の祭。



「今週俺が幹事役で合コンすんの。よかったら、」


「行くっ!!」